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「東京理科大学のイノベーション・ドリブン・エコシステム」東京理科大学が、ビズリーチとの新たな連携協定で大学発スタートアップの支援体制を強化

2023年10月26日、東京理科大学にて、東京理科大学と転職サイトを運営大手のビズリーチの間で締結された大学発スタートアップを支援するための連携協定についての記者発表がありました。

技術・研究シーズを社会実装し技術とともに成長していく経営人材を、大学発スタートアップへ繋ぐ

東京理科大学 石川学長 大学は知能の集約地点であり、大学が社会と交わりながら新たな価値を生み出していく必要がある。技術者が素晴らしい技術を開発し、経営人材が一緒になって社会実装していくことが求められるが、この経営人材の獲得に向け、ビズリーチとの協定が、経営人材の獲得に悩むベンチャーを取り巻く環境の改善に強く貢献すると考えている。

株式会社ビズリーチ創業者 南氏 ビズリーチは東京理科大学のベンチャー投資第一号案件として出資していただいたご縁があり、7年ぶりに戻ってきて今回の協定となる。これこそが大学発VCのあり方という事例となりたい。特に大学発スタートアップについて、有望な研究シーズの周りに、ビジネスを力強く推進していける経営人材がいないということが課題と考えている。たまたまの『ご縁』に頼った経営人材獲得ではなく、ビズリーチの200万人のデータベースを開放し、大学発スタートアップから経営人材に直接アプローチしてもらえる環境を作ることで、企業としての成長をサポートしていく。このような取り組みから多くの大学発スタートアップが生み出され、この輪が日本中に広がっていくことを目指したい。

東京理科大学インベストメント・マネジメント株式会社 代表取締役社長 片寄氏 大学に求められている役割・方向性のひとつに『支援体制強化による大学発ベンチャーの創出力強化』がある。東京理科大学の支援体制として、インキュベーションと投資の両面で事業会社を設立し、研究シーズの社会実装をサポートしている。特に、研究開発型スタートアップに資金供給するベンチャーキャピタルに求められるのは、目利き、つまりきちんとした技術の評価と、一貫した経営指針を支えることである。そして今回、ビズリーチとの提携によって経営人材の供給が強化される。この連携を通じて、東京理科大学における大学発ベンチャーの創出、イノベーション・ドリブン・エコシステムがさらに発展していくようにしたい。